- 熱傷(やけど)
- 薬疹(薬のアレルギー)
- 多型滲出性紅斑
- 蜂窩織炎(ほうかしきえん)
- 単純ヘルペス
- 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
- 帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」
急いだ方がいい皮膚疾患
Medical
急いだ方がいい皮膚疾患
Medical
薬疹とは、薬を内服したり注射したりすることにより生ずる発疹のことです。その中でも問題となるのは、薬を投与されたごく一部の人に生ずるアレルギー性薬疹です。薬剤によるアレルギー症状のうち、とくにⅣ型アレルギーの機序による薬剤の関与が疑われる患者様には採血により判定できる、リンパ球刺激試験(DLST)があります。発疹が出現してから時間が経過していますと、偽陰性となりやすい傾向がありますので早めにご相談ください。また重症患者様は地域の基幹病院にご紹介となる場合もあります。
※薬疹が疑われる受診の際には、最近の内服薬が分かるように必ずお薬手帳を持参してください。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、毛穴や傷口から細菌が侵入して、皮膚の深い組織が炎症をおこす感染症です。広い範囲に、赤み・痛み・腫れがみられ、38度以上の高熱がでることがあります。症状は全身に起こりますが、とりわけ膝から下によくあらわれます。軽症の蜂窩織炎の場合、経口薬で対応が可能ですが、下記のようなケースでは入院の上、安静と抗菌薬の点滴による治療を検討します。
症状が進行するとその分治療期間が長く、治りにくくなるため早めにご相談ください。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は水ぼうそうのウィルスと同じ、水痘・帯状疱疹ウィルスが再び活性化することにより起こります。活性化した帯状疱疹ウィルスは神経を伝わって皮膚へ出てきて、皮膚でウィルス粒子が増殖し、水疱を発生します。また皮疹の部分に一致した神経痛がでます。軽いものから、強い痛みで眠れなくなる程ひどい場合まで様々です。神経痛に対しては、非ステロイド性抗炎症薬などの鎮痛剤の内服や痛みが強い場合には神経ブロックを検討する場合もあります。できるだけ早期に抗ウィルス剤の内服、下記のようなケースでは入院の上、安静と抗ウィルス薬の点滴加療を検討します。
早めの治療が帯状疱疹後神経痛というつらい後遺症を軽減することが分かっております、早めにご相談ください。
シングリックスは、帯状疱疹の予防接種に用いられるワクチンです。このワクチンの接種により水痘帯状疱疹ウイルスに対する抗体ができ、かかりにくくなります。水痘(みずぼうそう)の予防を目的として用いることはできません。
日本人約1,000名を含む37,000人超が参加した国際共同第Ⅲ相臨床試験の結果、50歳以上の帯状疱疹に対する予防効果と安全性が評価され、現在では日本を含む世界18ヶ国で使用されています(2022年1月時点)。
シングリックスは、ウイルスそのものを弱毒化した生ワクチンではなく、帯状疱疹ウイルスの表面に存在する糖タンパク質E(gE)を抗原とした世界初の組換えサブユニットワクチンです。
帯状疱疹の予防には水痘ワクチン(生ワクチン)も有効ですが、生ワクチンは免疫機能が低下する病気(HIV感染症など)にかかっている方や免疫力を抑制する治療を受けている方には使用できません。そのため、生ワクチンを接種できない方には、シングリックスのみが選択肢となります。
シングリックスは、50歳以上の成人に1回0.5mLを2か月間隔で2回、帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の成人に1回0.5mLを2回、通常、1~2カ月の間隔をおいて、筋肉内に接種します。接種年齢に上限はありません。
※次の人は、医師が健康状態や体質に基づいて、接種の適否を判断します。
※妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳中の人は医師に相談してください。
血管迷走神経反射とは
注射を打ったときの痛み、恐怖、興奮などによる刺激が脳神経のひとつである迷走神経を介して中枢に伝わり、心拍数が減ったり、血圧が下がったりすることがあります。そのため、気分が悪くなったり、めまいやふらつき、失神などが起こったりします。
・接種後に、アナフィラキシー(全身のかゆみ、じんま疹、息苦しい、動悸(どうき)など)がおこることがあります。アナフィラキシーは通常接種後30分以内におこることが多いので、この間接種施設で待機するか、すぐに医師と連絡をとれるようにしておいてください。
※他の医師を受診したり、他のワクチンを接種したりする場合は、必ずこのワクチンを接種したことを医師、薬剤師または看護師に伝えてください。
1回20,000円(22,000円税込)
※全2回接種の必要があり、合計40,000円(44,000円)かかります。