下記の2剤を採用しています。
ザガーロ®(デュタステリド)やプロペシア®(フィナステリド)の作用機序は5α-還元酵素阻害薬しAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を強力に抑制します。プロペシア(フィナステリド)はⅡ型5α-還元酵素を阻害しDHTの産生を抑制します。プロペシアはプロペシア服用1年で98%の方に発毛効果を認め、薄毛・AGA治療の強い効果があることが知られています。ザガーロ(デュタステリド)はプロペシアと違い、Ⅱ型5α-還元酵素だけでなく5α-還元酵素のⅠ型、Ⅱ型ともに阻害しAGAの原因であるDHTの産生を強力に抑制します。またレセプターの占有率がプロペシア(フィナステリド)よりも高く、「Ⅰ、Ⅱ型の5α-還元酵素をともに抑制すること」、「占有率が高いこと」からプロペシアよりも強力にDHTの産生を抑制します。
フィナステリド®、ザガーロ®のリスクと副作用
頻度は低いですが以下のような副作用の報告があります。気になる症状が出現した場合には早めにご相談ください。
- 勃起不全
EDとも言われる勃起不全は、満足な性行為ができなくなってしまう症状です。また、勃起するものの硬くならない、勃起してもすぐに柔らかくなってしまうなどもED の症状として挙げられます。他にもセックスの時だけ勃起しないなどというケースもあります。
- 性欲の減退
性行為への自発的な思いや、興奮が発生しなくなる症状です。また、性行為に対して苦痛を感じる場合も該当します。パートナーとの関係悪化も相まって、より心的に不安定になる場合もあり、性欲の減退が悪循環に陥ることも考えられます。
- 精液量の減少
いつもはしっかり排出されていた精液の量が減少する症状です。精子が作られるメカニズムには男性ホルモンが欠かせません。しかし、サガーロには男性ホルモンの活性を止める作用があるのです。そのため、精液量が減少する副作用が発生するケースが報告されています。
プロペシア®とザガーロ®の注意事項
併用禁忌薬は特にありませんが、注意を要する薬はあります。以下のCYP3A阻害薬(リトナビルなど)は併用注意です。以下の薬剤を内服中のは診察時にご相談ください。
- プロテアーゼ阻害薬(リトナビル、インジナビルなど)
- マクロライド抗生物質(一部)
- アゾール系抗真菌薬(一部)
- ネファドゾン(抗うつ薬)
- カルシウム拮抗剤(一部)