コラム

COLUMN

経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤「オルミエント®」に期待|南越谷駅徒歩1分の皮膚科・美容皮膚科|咲皮ふ科クリニック

経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤「オルミエント®」に期待

アトピー性皮膚炎の新薬『オルミエント®』のご紹介です。



※2㎎、4㎎の形状があります

院外処方(院外薬局へ当院の処方箋をご持参いただく形)での処方が可能となっておりますのでコラムを読んで気になった方はぜひご相談ください。事前に既往歴(持病)の確認、採血等のチェックが必要となりますのでご了承ください。また、デュピクント®同様にほとんどの方が、高額療養費制度を利用して治療をされることになりますので、申請されていない方は治療前に申請の手続きをご自身で行っていただくことになります。

昨年の夏にJAK阻害剤のアトピー性皮膚炎外用薬『コレクチム®』のご紹介をさせていただきました。すでに沢山のアトピー性皮膚炎の患者さんの、特に顔面の軽度の皮疹に多く処方させていただいております。私見にはなりますが、以前からプロトピック®を使用していた方は、若干ですが効果が劣るという印象の方が多く、しかし、プロトピック®のピリピリ感が苦手な方にはとても好評です。残念ながらとても重症な顔面の皮疹の患者様には、まずはステロイド外用薬で安定した状態になってから、プロトピック®やコレクチム®に移行していただくようにしています。

アトピー性皮膚炎の新しい外用薬、JAK阻害剤『コレクチム®軟膏』

話はそれましたが、今回オルミエントはそのJAK阻害剤の経口剤となり、アトピー性皮膚炎の炎症や痒みを抑制します。1日1回の内服でよいという手軽さもメリットとなります。すでに関節リウマチでは以前から使用されているお薬ですので、起こりうる副作用や注意事項に関してもわかっていることの多いお薬になります。

つまり、『オルミエント®』の登場により、中等度以上のアトピー性皮膚炎の全身療法のとして、紫外線療法、シクロスポリン内服、(ステロイド内服)、デュピクセント®皮下注射薬、の他にさらに選択肢が一つ増えたことになります。患者さんの症状の重症度はもちろん、生活習慣などに合わせて使い分けていくことになると思いますが、今後、様々な知見が報告されるようになると思いますので、今後のコラムでも情報を共有していきたいと思います。

 

キーワード:JAK阻害剤、オルミエント、1日1回内服、アトピー性皮膚炎の新薬、コレクチム軟膏、プロトピック軟膏、紫外線療法、シクロスポリン、デュピクセント、関節リウマチ、全身療法、中等度以上

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ

pagetop