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ビタミンA豆知識① ビタミンA誘導体(レチノイン酸)の作用|南越谷駅徒歩1分の皮膚科・美容皮膚科|咲皮ふ科クリニック

ビタミンA豆知識① ビタミンA誘導体(レチノイン酸)の作用

最近ではビタミンA(レチノール)含有スキンケア製剤に医薬品のビタミンA誘導体(レチノイン酸)を混合し、ハイドロキノン含有スキンケア製剤を併用することで様々なお肌のお悩みを改善する、というコンセプトの治療がとても流行しています。

まず、紛らわしい言葉について整理しますと、以下のように同義語がいくつか存在します。2種類は似て非なるものなので混同しないようにしましょう。

ビタミンA誘導体=レチノイン酸、トレチノイン

ビタミンA=レチノール

今回は、そのビタミンAについて知識を整理して、皆様に分かりやすくお伝えしたいと思います。外来でもご質問が多くなっておりますが、人によってはA反応といわれるビタミンA独特の症状がでたり、使用方法が煩雑で難しいこともあり、他院でご購入ご使用の際はしっかりとしたアフターフォロー、トラブル時に診察してもらえるかどうかもポイントにしてみてください。

【レチノイン酸】※通常単独で使用することは少なく、ハイドロキノンと併用します。

  1. レチノイン酸(トレチノイン)とはビタミンA (レチノール)の誘導体で、生理活性は、ビタミンAの50〜100倍です。レチノイン酸は、誰でも血液中にごく微量存在するものですから、アレルギー反応を起こすことは通常ありませんが、有効成分のその他の添加物によるアレルギーはありえます。
  2. 米国では、しみ、しわ、ニキビの治療薬としてFDAに認可されており、非常に多くの患者さんにアンチエイジング(皮膚の若返り)薬として使用されています。
  3. 現在多くの化粧品会社から、レチノール配合の製剤が市販されています。このレチノールはレチノイン酸の約100分の1の生理作用程度とされており、普段使いのアンチエイジング化粧品として使用されることが多いです.
  4. レチノイン酸(トレチノイン)の皮膚に対する作用には以下のようなものがあります。レチノールも活性は低いものの同等の作用がありますがその種類や濃度により反応が違うため、目的に応じて使用していくことになります。

    角質をはがすピーリング作用があります。
    皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑えることにより、ニキビを
     改善します。
     保険診療のニキビ外用薬が合わない方はこちらをお勧めします。
    真皮でもコラーゲンの分泌を高め、長期的には皮膚の張り、小じわ
     の改善をもたらします。
    皮脂の細胞を活発に増殖させ、皮膚のターンオーバーを促します。
     (濃度や肌質にもよりますが約2〜4週間で表皮が置き換えられ、メラ
     ニン色素を外に排出することにより、しみを改善します)
    表皮内のエラスチンやコラーゲンの生成を促進し、角質層の保湿性
     を高めて柔軟にします。

 

特に、当院の光治療(I2PL)の後はレチノイン酸、レチノール、ハイドロキノンでアフターフォローしていただくと、さらにターンオーバーが整い、しみ、しわと言ったエイジングサインを効果的に治療することができます。しかし、通常の施術料金に追加になってしまうこともあり、控えめにしかお勧めしかできないのですが、、、併用することで、最終的な光治療の回数を減らしたり、照射間隔をあけることができます。色素沈着を起こしやすいスキンタイプの方、喫煙されている方は、ハイドロキノンだけでも使用されることをおすすめいたします。

 

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