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ピーリングセラピーその③BRAピーリングと肝斑の治療について|南越谷駅徒歩1分の皮膚科・美容皮膚科|咲皮ふ科クリニック

ピーリングセラピーその③BRAピーリングと肝斑の治療について

黄色人種では肝斑の有病率が高いことが分かっており、日本人の約30%の女性に肝斑があると言われています。30歳以降に発症し、多くは頬のあたりに曇ったように存在します。肝斑は単独で存在する場合は少なく、いわゆるしみと言われる老人性色素斑や脂漏性角化症、そばかす(雀卵斑)と混在する場合がほとんどです。また後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)という小型の丸い色素斑とも鑑別を要します。いずれに関しても、保険適応内で効果の高い治療の選択肢はほとんどなく、それゆえに、しみの各疾患ごとの治療のガイドラインや標準的な治療方針といったものは確立されておらず、個々の医師の経験や工夫によるところが多いのが現状です。

当院での肝斑の治療、もしくは肝斑を合併したその他のしみの治療は、過去の報告でもエビデンスの高い、

①トラネキサム酸、ビタミンCの内服

②日常生活での遮光と擦らないスキンケアとメイクの指導

③ハイドロキノン、トレチノイン酸の外用

が基本の治療となります。肝斑の補助的な外用療法の一環で、今回お勧めしたのが>>BRAピーリングです。ピーリングと言っても非常に低刺激で、メラニンの排出や生成抑制に有効なフィチン酸とビタミンCが配合されています。その他、当院で採用しているピーリングセラピーではメラニン排出や生成抑制に有効なコラーゲンピールのトリクロロ酢酸やコウジ酸、ミックスピールプラスの乳酸やグリコール酸もあります。

肝斑に関しては、レーザーは禁忌(やってはいけない)とされてることは、さまざまなレーザー機器が登場した今でも変わりなく、上記の①②③の併用療法として、低フルエンスQスイッチYAGレーザーやピコ秒レーザーを全体に照射するトーニングと言われる治療方法やIPL(フォトフェイシャル)が行われることもありますが、単独治療でのエビデンスはほとんどありません。当院でも肝斑を合併している場合には上記の①②③で安定した状態を見計らって、しみの治療を光治療(I2PL)で行ったり、肝斑の下に存在する血管拡張(炎症)を光治療の血管モードを照射するようにしています。

このように肝斑は非常に難しい疾患ですので、当院でも、肝斑を完治させるというよりは、『落ち着かせる、改善させる』『肝斑以外のしみの治療を行うことで全体の肌にきめを整えたり、透明感がでるようにする』という方向性で治療方針を立てます。

当院では、毎回施術の前に、皮膚の解析機器>>アンテラ3Dでメラニンや赤みの状態を確認していますので、肝斑の悪化が見られた際には、どうして悪化したのかを患者さんと検証して、時には予定していた光治療を『今日はやめておきましょう』となるときもあります。

 

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【関連コラム】

ピーリングセラピーその① コラーゲンピール(マッサージピール)

ピーリングセラピーその②ミックスピールプラス

 

 

キーワード:肝斑、しみ、老人性色素斑、脂漏性角化症、そばかす(雀卵斑)、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、トラネキサム酸、BRAピーリング、コラーゲンピール、ミックスピールプラス、トーニング、光治療(I2PL)、アンテラ3D、美容皮膚科・レーザー指導専門医、清村咲子

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