コラム

COLUMN

マスクによる肌トラブルの対策ポイント|南越谷駅徒歩1分の皮膚科・美容皮膚科|咲皮ふ科クリニック

マスクによる肌トラブルの対策ポイント

早いもので、マスクを習慣的に着用するようになって1年程になりますね。

一時は品薄状態でしたが、最近では様々な素材や大きさのものが販売されるようになりました。お仕事や生活習慣によっては一日何時間もマスクを着用したまま過ごす方もいらっしゃるかと思います。当院の皮膚科でも、そんなマスクによる肌トラブルでいらっしゃる患者さんが沢山います。

今回のコラムでは、どんな肌トラブルが多いのか、それぞれの原因から対策、を少しでも皆様と共有し参考になれば幸いです。

 

【マスクが原因で多いトラブル✖✖】

No,1 にきび(尋常性ざ瘡)

マスクの辺縁部位の頬や顎まわりに多く、いつもできないような大きなしこり(膿疱)ができてしまう方もいます。

No,2 湿疹

マスクの辺縁や頬の高い位置が最も多く、口回り、耳ヒモのあたりにもできます。もともとアトピー性皮膚炎などの皮膚炎がある方は特に悪化しやすいです。

No,3 肝斑の悪化、くすみ

頬部の肝斑が悪化しやすい傾向があります。

No,4 赤ら顔(酒さ)の悪化

頬部の赤ら顔(酒さ)が悪化しやすい傾向があります。

 

これらのトラブルの原因は大きく分けて、①マスクのこすれ、②マスクによる皮膚の乾燥、の2つに集約されます。

大きさが合わないマスクをしていれば、マスクの辺縁は常にこすれてしまいますし、大きさは合っていても耳ヒモがきついと締め付けが強くなってこすれてしまいます。

もともとにきびができやすい方アトピー性皮膚炎などがある方で皮膚が弱い方、マスクを着用して沢山会話をしなければならない方はその分こすれる回数が多くなりますので、よりサイズや素材のあったものを選ぶように気を付ける必要があります。肝斑などのしみもこすれが悪化の原因になります。

また、マスクの内側は一見蒸れて保湿されているような感覚がありますが、マスクを外した際には皮膚の水分が沢山蒸散し、乾燥します。そのため皮膚のバリア機能が悪化してしまいますので、いつも以上に保湿をしっかりする必要があります。ただ、にきびができている方は毛穴がつまりにくい処方のノンコメドジェニック処方の保湿剤の使用をお勧めします。

 

起きてしまった肌トラブルはお気軽に皮膚科外来にてご相談ください。

 

キーワード:マスク、にきび、湿疹、肝斑、赤ら顔、マスクのこすれ、乾燥、バリア機能、ノンコメドジェニック処方、#May peace come、美容皮膚科・レーザー指導専門医、清村咲子

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ

pagetop