コラム
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蒸し暑い季節になってきました☀️皮膚科外来全体では、
・汗や紫外線によるアトピー性皮膚炎の悪化、紫外線による皮膚炎
・虫刺され、毛虫皮膚炎
・帯状疱疹やヘルペス
・巻き爪と爪周囲の炎症(陥入爪)
・慢性及び急性蕁麻疹
の患者様が増えてきました。症状が悪化する前にご相談くださいね。
さて、今回は6月からアトピー性皮膚炎の新しい外用薬として承認された外用薬「モイゼルト®︎軟膏」についてご紹介します。
モイゼルト軟膏は皮膚の炎症やかゆみを引き起こすサイトカインやケモカインといったシグナル抑制することで皮膚炎を改善するノンステロイドのアトピー性皮膚炎専用の塗り薬です。ノンステロイドのお薬と言えば、「プロトピック®︎軟膏」、「コレクチム®︎軟膏」ですがそれに次ぐ新薬となります。効果を発揮する作用機序は全く別になります。どんどん新薬が出てきますが、ステロイド以外の選択肢が増えることは患者様にとってメリットが非常に大きいですね。どの程度の重症度の患者様に、どのような部位や使い方が最適かどうか、といった点が処方する上で重要になります。
現時点では、中等症以下で比較的安定した2歳以上の患者様、部位別では皮膚の薄い頭頸部、ステロイド外用薬が長期化することによって皮膚が薄くなっているなどの影響が出ている部位での使用などが望ましいのではないかと思います。
アトピー性皮膚炎は良い時もあれば悪化する時もある慢性の皮膚疾患ですから、良い状態をキープすることがコントロールしていく上で最も大切です。維持期に安全で副作用の少ない外用薬としてこれから期待できそうですね!
アトピー性皮膚炎でご興味のある患者様は皮膚科外来にてお声がけくださいませ。
次回のコラムでは、最近院内採用した夏向けの保湿剤のヒルドイド®フォーム、尋常性乾癬の外用薬であるドボベット®フォーム、その他近日採用予定の酒さの外用薬であるロゼックス®軟膏、多汗症のラピフォート®ワイプについてご紹介予定です☆彡※いづれも適応がありましたらご処方可能です。
キーワード:アトピー性皮膚炎、モイゼルト軟膏、コレクチム軟膏、プロトピック軟膏、ステロイド外用薬、サイトカイン、ケモカイン、維持期、2歳以上、清村咲子
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