コラム
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100人に一人程の罹患率といわれている尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は皮膚症状があれば皮膚科専門医であれば一目で診断がつくことが多いです。しかし、尋常性乾癬に先行して関節の症状のみ出る場合は関節リウマチや整形外科的な関節の疼痛と鑑別することが難しいことも少なくありません。
当院では尋常性乾癬、関節症性乾癬、関節リウマチに対応可能です。関節リウマチは第1・3土曜日に専門医による診察を行っております。MRI 検査が必要な場合は獨協大学埼玉医療センターや基幹病院と連携して検査を進めております。お気軽にご相談ください。
今回は乾癬性関節症セルフチェックリスト及び関節リウマチとの違いについて簡単に紹介します。
[症状に関して]
□ ほぼ1日中、疲れを感じている。
□ 関節が痛むことがある。
□ 背中が痛むことがある。
□ 関節が腫れている。
□ 関節が熱をもつことがある。
□ 手足の指がソーセージのように腫れている。
□ 関節の痛みが他の関節に移ることがある。(例:手首の痛みが数日続いた後、膝が痛くなるなど)
[関節の機能に関して]
□ 関節の症状が、仕事に影響を及ぼしている。
□ 関節の症状が、身の周りの動作に影響を及ぼしている。(例:着替えや歯磨きなど)
□ 時計や指輪を身につけるのに苦労する。
□ 車の乗り降りに困難を感じることがある。
□ 以前は出来ていた動作ができない。
□ 朝起きてから2時間以上、関節のこわばりを感じる。
□ 朝が最もつらい時間である。
□ 時間帯に関係なく、普通に動けるようになるまで数分かかることがある。
参考文献:Dominguez, P.L., et al.: Arch Dermatol Res. 301(8):573, 2009.
関節リウマチとの鑑別ポイント
□ 皮膚や爪の所見の有無
□ 関節リウマチに特異的な検査のリウマトイド因子や抗CCP抗体が陰性
□ 付着部炎の診断
付着部炎というのは、腱や靭帯が骨に付着する部分の炎症です。関節リウマチは滑膜炎という関節自体の炎症に対して、乾癬性関節炎は付着部に炎症が起きることが特徴的です。
【参考コラム】
キーワード:関節症性乾癬、関節リウマチ、関節リウマチ専門外来、関節炎、朝のこわばり、倦怠感、付着部炎、ウマトイド因子、抗CCP抗体、生物学的製剤、経口JAK阻害剤