コラム
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先に導入し納品されております『ガウディスキン』はすでに何人かに使用していただいており、ガウディスキンでセラピューティックもしていただき、良好な結果が得られています。
今回はゼオスキンやガウディスキンを使用して行う治療である『セラピューティック』について押さえておきたい知識について整理します。ホームページも更新いたしましたので、参考にされてください。ビタミンAケア治療プログラムはこちら>>
実はレチノイン酸(ビタミンA誘導体)やハイドロキノンはかなり昔から、にきび、にきび跡、しみ、しわ、レーザー等のアフターケアなどに使用されている歴史の古い治療薬ですし、当院でも採用されていました。しかし、製品の規格が小さいこともありどちらかというとスポット使用がメインで、フルフェイスの使用方法は確立されていなかった背景があります。そこで、アメリカ発のゼオスキンヘルスでは、12週間の治療プログラムを『セラピューティック』と題して、ハイドロキノンにレチノイン酸をブレンディング(混合)してフルフェイスで使用(=これが『セラピューティック』の肝です)することで、上記のにきび、にきび跡、しみ、しわに対する効果をお顔全体に対して改善を期待できる上に、乾燥肌の改善、はりやつやなどの皮膚の質感の改善がみられる、というコンセプトを打ち出し、反響を呼んだことで現在大変流行しています。コロナ渦で、自宅にいる時間長かったり、マスクの着用が日常的になったことで、『おこもり美容』をひっそり楽しむ方が増えたのも一因でしょう。また、いまだ治療法の確立されていない、肝斑にも効果が期待できることは画期的ですね。
治療期間中は程度に差はありますが、治療初期ではいわゆるA反応と言われる皮むけや赤みがでることが多いので、頻度は低いものの、ハイドロキノンやその他成分による接触皮膚炎(かぶれ)は担当する医師は慎重に見分ける必要があります。当院では、一気にライン使いせずに、一アイテムづつお試しいただきながら、治療をすすめていくように、お一人お一人に指導箋を用いて指導しています。
ガウディスキンは、ビタミンAを長年研究されてきた日本人の水口敬先生が、『日本人の肌にあったセラピューティックをできるように』、『レチノール(ビタミンA)でのデイリーケアが適切にできるように』、との思いで成分を厳選して国内開発された経緯があります。臨床でも大変お忙しい先生ですが、当院での採用時には私の沢山の質問にも丁寧にご返答してくださりました。まだまだ、ラインナップが増える予定だそうですので、楽しみです☆
セラピューティックの治療コンセプトとともに押さえておきたいこととして、毎日のスキンコンディションを整える目的で使うビタミンAはあくまでレチノールであり、これはしみなどの色素病変を治療するほどの効果はありません。つまり、治療の位置づけではありません。A反応もないかあってもほんの初期のみで、その程度も軽度であるのが通常であり適切な使用方法ができている証拠です。このようにセラピューティック治療期間以外に、継続してケアに取り入れていくべきレチノール(ビタミンA)に関しましてはまた時期をみてコラムにアップしていきます。
しっかり『セラピューティック』で『治療』したい方も、毎日のビタミンAのケアで『スキンコンディション』を整えたい方も、お気軽にご相談くださいませ。※ご希望の方は初回は外用指導などのご説明にお時間がかかりますため、できましたらご予約>>の上ご来院ください。
ゼオスキンヘルスの担当の方によると、アメリカにいらっしゃる開発者のオバジ先生は患者さんの肌質、厚さ、柔らかさを指でつまんでよく観察するそうです。私もそれに習って患者さんの皮膚の状態をよく観察し、最適なスキンケアをご提案させていただければと思います。
↓無理をお願いしてイラストレーターさんに書いていただきました。注)あくまでも、イメージです。
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キーワード:ゼオスキンヘルス、ガウディスキン、ビタミンA誘導体(レチノイン酸、トレチノイン)、ビタミンA(レチノール)、ハイドロキノン、セラピューティック、おこもり美容、コロナ禍、にきび、にきび跡、しみ、しわ、肝斑、オバジ先生、美容皮膚科・レーザー指導専門医、清村咲子