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たるみは「筋肉の綱引き」──ボトックスリフト×エムフェイスで引き上げる側を育てる|南越谷病院 皮膚科・美容皮膚科・レーザー治療部門|しみ・たるみ・あざ治療

たるみは「筋肉の綱引き」──ボトックスリフト×エムフェイスで引き上げる側を育てる

当院では、筋肉の老化にアプローチしてたるみを改善し、きれいなフェイスラインをサポートする「エムフェイス」を導入しました。今回は、エムフェイスとボトックスリフトを組み合わせたコンビネーション治療についてご紹介します。

たるみは「筋肉の綱引き」とも関係あり

顔には、肌を引き上げる「挙上筋」と、引き下げる「下制筋」があります。若いころは両者がバランスよく働き、フェイスラインや口角を支えています。

年齢を重ねると、挙上筋の安静時の張り(トーン)が落ちていきます。高齢の方では、頬の大頬骨筋などの筋電シグナルが低下していることが報告されています。引き上げる力が弱まる一方で、下に引く力が目立つようになり、口角の下がりやフェイスラインのもたつきにつながると考えられています。

そこで、綱引きの両側から整えるのがコンビネーション治療です。

ボトックスリフト:引き下げる筋肉を休ませる

ボトックスリフトは、下顎のラインに沿って首の広頸筋に少量のボトックスを打ち、口角を下げる口角下制筋も緩める治療です。2007年に報告された方法で、130例中126例でフェイスラインの輪郭改善が得られました。

広頸筋は口元の筋肉と首、フェイスラインをつなぐ大きな筋肉です。ここを休ませると引き下げる力が弱まり、綱引きが上方向に傾きます。

エムフェイス:引き上げる筋肉を育てる

エムフェイスは、表情筋を収縮させる高強度電気刺激(HIFES)と、肌を温める高周波(RF)を同時に届ける装置です。1回20分、計4回が基本で、頬や額の挙上筋をターゲットにします。

  • 頬の筋肉が厚くなる:37名の研究で、大頬骨筋の厚みが2.06mmから2.80mmに増え、顔のボリュームも改善しました
  • 筋肉の質が上がる:超音波検査で、筋の質と張りの改善を示す変化が確認されています
  • 肌にも働く:RFの熱で、コラーゲンやエラスチンが増えることが動物研究で示されています

筋肉という土台と、その上の肌の両方に同時に働きかけられるのが特長です。

2つを組み合わせる理由

ボトックスで「下げる力」を弱め、エムフェイスで「上げる力」を育てる。片方だけでなく両側から整えることで、自然なリフトアップを目指します。

ボトックス注射を受けた方にエムフェイスを行った研究(2024年)では、安全性に問題はなく、3か月後にシワの減少と顔のボリューム改善がみられました。特に笑顔の印象の改善が大きい結果でした。研究者は、ボトックスの効果を保ちながら、挙上筋の健康な働きを支える方法になりうると述べています。

また、ボトックスを繰り返すことで筋肉が痩せるのを、エムフェイスで補える可能性も指摘されています。

こんな変化を目指せます

  • 口角の下がりがやわらぎ、口元が明るい印象に
  • フェイスラインのもたつきが軽くなる
  • 頬に自然な丸みとハリが戻る

効果の出方には個人差があります。気になる方は、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

次回は「目の下エムフェイス編」です。お楽しみに。

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